寄稿者
パウダブレーキと電磁ブレーキはいずれも工業用途で広く使用されていますが、同じ目的で使用できるものではありません。
用途に合わないブレーキを選定すると、発熱やトルク不安定、装置寿命の低下を招く恐れがあります。
本記事では、両ブレーキにおける動作原理および用途特性の根本的な違いについて解説します。
1. 動作原理の違い
パウダブレーキ
- 磁場中で磁性粉末を結合させて制動トルクを発生
- 電流によりトルクを連続的に制御可能
- 低速回転時でも安定したトルクを維持
- 連続運転や張力制御に最適
電磁ブレーキ
- 電磁力により摩擦板を吸着させる方式
- ON / OFF 動作が基本
- 高速停止や位置決め用途向け
- 連続制動には不向き
2. トルク特性の比較
3. 放熱・耐久性の観点
パウダブレーキは連続制動時に発熱するため、放熱設計が重要です。
放熱性能に優れたパウダブレーキを選定することで、安定した長時間運転が可能になります。
電磁ブレーキは発熱量が比較的少ないものの、連続負荷には適していません。
4. 用途別おすすめ
パウダブレーキが適している用途
- 張力を安定させる必要がある場合
- 連続運転が必要な設備
- 低速でも一定トルクが求められる工程
電磁ブレーキが適している用途
- 高速停止・位置決め
- 間欠運転
- トルク制御が不要な用途
5. 比較まとめ
まとめ
パウダブレーキと電磁ブレーキは、それぞれ最適な用途が明確に分かれています。
動作原理と特性を正しく理解することで、設備の信頼性と生産性を最大限に引き出すことができます。




